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理念
『 慈恵会は、「自ら考え行動する」子どもと職員のチームです 』
施設長 宮﨑 博文
愛媛慈恵会の歴史、そして現在、未来
明治34年7月26日、愛媛慈恵会は誕生しました。創始者の一人でもある吉田政常所有の七軒長屋が愛媛慈恵会発祥の地と言われています。松山市鉄砲町の一角に点った小さな灯が、代々受け継がれて、鉄砲町→府中町→旭町→松末(束本)へと移転し、進化、変化を遂げています。多くの子ども達を複数の職員が養育支援する集団養護の時代が長く続きましたが、時代も平成に入って、全国のある児童養護施設では、先駆的にグループホームを立ち上げ、個別的な関わりを実践し始めました。
国も平成16年に小規模グループケア実施要綱を発出し、小規模グループケアが予算化され、全国の児童養護施設で、この取り組みが活性化されてきました。当施設も例にもれず平成18年度日本自転車振興会補助事業として、小規模グループケア施設の建築を実施して、平成19年4月より、1箇所ではありますが、6人の児童と3名の職員ができるだけ家庭に近い環境で共同生活を始めました。
しかしながらまだまだ集団養護が主体で子どもの最善の利益という観点からは、まだ不十分であると感じていました。平成28年児童福祉法が改正されました。子どもが権利の主体であることや家庭養育優先原則等が盛り込まれており、この法改正が今後の児童養護施設の進むべき方向を大きく変えていくきっかけになりました。また翌平成29年には「新しい社会的養育ビジョン」が発出され、今後の児童養護施設が果たすべき役割として「高機能化」「多機能化」「小規模かつ地域分散化」が求められています。
新しい社会的養育ビジョンを受けて当施設としては令和元年10月に2つ目の、小規模グループケア施設を開所、令和5年4月には地域小規模児童養護施設を設置運営しました。今後はさらに「都道府県社会的養護推進計画」に基づき、施設の機能を推進するべく計画を検討中です。
施設で生活する子ども達には「子どもの権利擁護に基づく普通の生活」「家庭的な環境での生活」の提供を目指し、愛媛慈恵会が社会から有用な施設として認められ、新しいスタイルの施設となるよう、関係機関、地域の皆様のご協力を賜りながら、努力研鑽を続けてゆく所存です。
基本方針
- 子どもの権利擁護(児童福祉法、権利条約)の精神にのっとり、子どもの最善の利益を追求します。
- 子どもの自主性を尊重し、子ども自身が選択、決定できる様に支援します。
- 子どもの成長を支える職員の専門性を高めると同時に労働環境を整備して、「働きがいのある、働きやすい職場」を目指します。